園について
当園は、戦後の世相の落ち着きとともに幼児教育機関の設置が望まれるようになった昭和29年、当時高等女学校退職後に文房具店文明堂を経営していた創設者松本文明が自社倉庫の2階を改装、私塾よいこのくに科学教室を開設したのが始まりです。
翌30年に認可を得て私立幼稚園となりました。以来、今日まで、建学の精神に沿って、真剣に子ども一人一人と向き合い、真っ直ぐに教育保育活動を行ってまいりました。
子どもたちの『生きる力の基礎』となる『心情』『意欲』『態度』を育むためには、良い環境下での体験の積み重ねが大切です。
職員一同、日々研鑽に励み、使命感をもって自己の向上と本物志向の環境づくりに努めています。
教育の目的
(目的は、最終的に到達すべき事項です)
当園の教育は、学校教育法第二十二条により、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とします。
園 訓
(園訓は、建学の精神であり、当園の教育の基本理念です)
- 中立・公平にして隔てのない保育
- 笑顔の中にもけじめのある躾
- 健康で明るく素直な子どもの育成
- 子どもの心に入り切った生活指導
教育目標 めざす子ども像
(目標は、目的を達成するための指標です)
一 のびのびと元気に遊ぶ子
二 自分のからだを大切にする子
三 自分でできることは自分でする子
四 諦めずにやりぬく子
五 友だちと仲良くする子
六 きまりや約束を守る礼儀正しい子
七 身近な人とふれあい親しむ子
八 やさしさと思いやりのある子
九 考えたり試したり工夫する子
十 自然に親しみ感動する子
十一 生命を大切にする子
十二 数量や図形、しるしや文字に親しむ子
十三 自分の気持ちや考えを素直に話す子
十四 相手の話をしっかり聞く子
十五 美しいものや心を動かすものに触れ、
感じたことや考えたことを自分なりに
表現する子
(方針は、目的を達成するためのやり方・姿勢です)
幼児の自主性・創造性を大切に積極的な意欲を養う
健康、安全で幸福な生活のために必要な基本的習慣を養い、
自然に親しみ、
良い環境の下に保育する
良い環境とは
- 子どもの目線でやさしく寄り添い(導き・促し・育てる)関わる保育者【人的環境】
- 良質なおもちゃや絵本、教材教具、運動遊具などの【物的環境】
- 子どもの安全・安心、教育的配慮が行き届いた【空間】
- 四季を通して多様な生命の営みに触れることのできる【自然環境】
- 生活に身近な施設や公園、文化や伝統などに触れ関わることのできる【地域社会】
良い環境の下で直接的・具体的な体験を積み重ね、
幼児期に育つことが期待される
『生きる力の基礎』となる心情・意欲・態度を育む。
健康
健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う
人間関係
他の人々と親しみ、支え合って生活するために自立心を育て、人と関わる力を養う
環境
周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもって関わり、それらを生活に取り入れようとする力を養う
言葉
経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う
表現
感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする
(ねらいは、幼稚園生活において育みたい資質・能力を幼児の生活する姿から捉えたものです)
良い環境の下で 『あそび』 がしっかりと保障された園生活を通して、集団の中でかかわり合う経験を積み重ねて、相手の気持ちになって考え寄り添う 『心情』 、自ら挑戦しようとする 『意欲』 、身近な社会のルールを知り身に付けていく 『態度』 を育みます。
心情・意欲・態度は、 『生きる力の基礎』 として幼児期に育つことが期待されています。
園の「身近な環境に主体的に能動的に関わる遊び」を通して学びます
アクティブラーニング(主体的な学び・対話的な学び・深い学び)
当園は、環境教育を柱とする幼稚園です。
当園の良い環境の下で、のびのびと大いに遊び、たくさんの不思議・発見・感動体験に出会い、
考えたり、試したり、工夫したりと大いに学ぶ、文武両道の素地を培います。
音楽リズム遊び
手あそびや歌あそび、体を動かすリズム遊び、楽器あそびを楽しく学びます。季節や生活など、日常生活に関連付けできるよう、その時期に合わせた旬な楽曲を選ぶなどの工夫をしています。
2歳からリズム、年少から少しずつ楽器に触れて、音色を楽しみながら取り組んでいます。音楽会やお遊戯会など、保護者の方やお客様をお招きし発表する機会もあります。音楽会・お遊戯会の活動を通して表現力や社会性を豊かにします。
飼育体験
情操教育の一環として生き物の飼育体験を行っています。
多様な生き物の飼育体験を通して命の不思議さ尊さ大切さを学びます。園庭は、芝生公園や多くの樹木や草花からなる森と草原で構成され、たくさんの命の営みに触れることができます。採取した生き物や植物は保育室や玄関ホールで展示、飼育、観察しています。保育室、玄関ホール、園庭には、図鑑や絵本などを配置して、その場で自ら調べることができるようにしています。
園庭で採取した生き物のほかにも、哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫など多種多様な生き物を飼育しています。令和5年8月現在では、やぎ3頭・うさぎ2羽・かめ2匹・へび・かえる・ハムスター・小魚・昆虫などを多数飼育しています。
園の恵まれた自然環境でやさしい子どもたちに囲まれて、動物達も安心してのびのびと過ごしています。 餌やりやブラッシング、掃除など、子どもたちは進んでお世話をしています。
食農体験
食育活動の一環として、生活に身近な野菜を育て食べる食農体験を行っています。野菜がどのように育っていくのか、毎日、興味深く観察し水やりや除草など、愛情を込めて育てています。
また、農家の方の協力を得て、トロ舟で稲作にも挑戦しています。ヒメゲンゴロウやアメンボウのほか、アマガエルが産卵した卵から孵ったオタマジャクシを観察できるなど、ビオトープになっています。収穫だけの単発の行事では得ることができない感動体験です。
体育教室
幼児期に必要な多様な動きの獲得や体力・運動能力の基礎を培い、様々な活動への意欲や社会性、創造性などを育むことを目指して行っています。
立つ、座る、寝ころぶ、起きる、回る、転がる、渡る、ぶら下がるなどの『体のバランスをとる動き』や、歩く、走る、はねる、跳ぶ、登る、下りる、這う、よける、すべるなどの『体を移動する動き』、そして、持つ、運ぶ、投げる、捕る、転がす、蹴る、積む、押す、引くなどの『用具を操作する動き』など、多様な動きが経験できるように様々な遊びを取り入れて行っています。
教室は、宮の森スポーツ倶楽部ジュニアスクールディレクターの先生(オリンピック出場経験者)が外部講師として担当しています。
北海道コンサドーレ札幌サッカー教室(公式)
北海道コンサドーレジュニアサッカースクールコーチの直接指導によるサッカー教室を行っています。サッカーボールを使った様々な遊びを通じて、からだを動かすことの楽しさや、できることの喜び、仲間と協力することの大切さを感じる楽しい時間です。
サッカーだけに特化することなく、サッカーボールを使ったボール遊び(投げる・捕る・転がす・蹴る)を中心に男女・運動経験問わず楽しめるメニューを行います。例として動きづくり、ボールフィーリング(手や足でボールを扱う)、ゲーム(コーチとクラス対抗、女の子同士、男の子同士など)があります。実施クラスは、年長(5歳児)、年中(4歳児)です。
Green Light English at よいこのくに幼稚園
月ごとにテーマを決めてオリジナルのカリキュラムを作り、アクティビティを通して楽しみながら英会話を学習することができます。英語圏の学習法を取り入れた学びを通して、自然に英語が身に付いていき、読み書きの練習はもちろん、クラフトや音楽、ゲーム、言葉とジェスチャーを繋げるなど、成長と共に生きた英語を身に付けていきます。ハロウィンパーティーの楽しいイベントもあります。実施クラスは、2歳児からです。
3つのゴール
- ネイティブイングリッシュの発音で子どもたちに語りかけます。最初のゴールは、『英語耳』を作ることです。本物の発音が聞き取れる耳を作ります。
- 次のゴールは『英語脳』を作ることです。理解できれば楽しさも倍増します。継続することで英語を聞いて理解ができるようになります。
- 3つ目のゴールは『表現』することです。歌が歌えたり、質問に答えたり、英語でのコミュニケーションが広がっていきます。
講師の先生は、米ロサンゼルス市出身。岩見沢市教育委員会に5年間所属。市内小中学校にて英語教育を経験後、札幌市と岩見沢市で英会話教室を開設。
まなびきっず
かんがえる たのしさ いっぱい
ことば(言葉・文字)・かず(数量・図形)・くふう(思考・創造)
年長に進級すると小学校へのスムーズな進学を目指し、小学校就学準備カリキュラム『キンダーまなびきっず』の取り組みが始まります。幼児期の完成の時期は5歳児です。小学校やその先へと向かう基礎を育てる大切な時期になります。特に、考える力は、小学校で育てる学力の基礎となります。
この考える力は、遊びの活動の中で子ども自身が工夫するところから育ちます。その際、考えるための大事な、知的な手立てとなるのが言葉であり、数量・図形です。
言葉も数量も子ども自身が思考のために用いるもので、小学校ではそれらが土台となって働きます。工夫すること、言葉にすること、数に表すことを『キンダーまなびきっず』で楽しく学びます。
造形おみこし遊び
岩見沢神社秋季例大祭に合わせて行う園の伝統行事です。半纏を着用して、手作りのおみこしを担ぎ、園と神社を往復します。
おみこしは、テーマ(動物・野菜・海・物語など)を決めて、クラス単位で子どもたちが主体となり製作します。考えたり、試したり、工夫したり、友だちと話し合い、協力し、助け合いながら完成させます。
沿道の保護者の方や地域の方の応援を受けて、わっしょいの力強い掛け声を合わせて、おみこしを担いで練り歩きます。創造性や表現力はもちろん、伝統文化や地域との関わりなど、社会性を豊かにする活動です。
地域とのつながり・異年齢との関わり・社会性を身に付ける活動
消防署の要請により市内で最初に発足した当園の幼年消防クラブによる活動(防火チラシの作成・配布、施設訪問、防火呼びかけ、造形おみこし遊びは防火みこしとしての役割も担っています)や北海道グリーンランド遊園地の春と夏の催事オープニングセレモニーへの招待参加。町内の通所型高齢者施設の入所者の方たちとの交流も始まりました。市内中学校、高校の生徒さんの職場体験の受け入れや、幼小連携の一環として行う南小学校児童との交流など、地域や異年齢との関わりを重視しています。
また、社会性、公共のルールを身に付ける活動として、消防署見学、警察署見学、交通安全教室、防犯かるた大会などを行っています
園外での活動
大型バスや園バスを利用して、円山動物園バス遠足や長沼町りんご狩りなど、市外に出かける機会があります。
サプライズイベント
お楽しみ会などの行事には、職員によるパフォーマンスのほか、人形劇やジャグリングパフォーマー、猿回しなどに来ていただくことがあります。驚き、笑い、歓声などで会場は大いに盛り上がります。
資質・能力の3つの柱
豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分ったり、できるようになったりする『知識及び技能の基礎』
気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする『思考力、判断力、表現力等の基礎』
心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする『学びに向かう力、人間性等』
学力の向上や社会で活躍する鍵となる
【幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿】
10 の姿とは、幼稚園入園時から小学校の始まりまでという長いスパンにおける指導の方向性(力を入れるべき点)を示したものです。
健康な心と体
幼稚園生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。
自立心
身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる。
協同性
友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協同したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。
道徳性・規範意識の芽生え
友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。
社会生活との関わり
家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。また、幼稚園内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、情報を役立てながら活動するようになるとと
もに、公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。
思考力の芽生え
身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。
自然との関わり・生命尊重
自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探求心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏怖の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしいたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。
数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。
言葉による伝え合い
先生や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。
豊かな感性と表現
心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。
- 園舎:新館RC 構造地上2階地下1階 旧館木造地上1階 1692.77 ㎡
- 園庭:2.267 ㎡ 農園・駐車場:3.103 ㎡ 園舎敷地:1.030 ㎡
- 空調設備:保育室冷房(AC)換気システム
- 玄関オートロックシステム/自動火災報知システム/防犯人感センサー通報システム/全館LAN システム
- 玄関ホールは、命に触れあう生き物観察コーナー。季節にあった絵本と絵本からつながる自然物を飾っています。
- 園ホールでは、各種行事や体育教室を行います。預かり保育さんはホール遊びやリトミックを楽しみます。
- 本物体験の園庭~自然豊かな芝生と森、広い砂場、アスレチック
- 運動会は隣りにある南公園(SLのある公園)で行っています。
- 園庭のよいこのくに農園では毎年多くの野菜を育てています。お米づくり、かぼちゃ、ブルーベリーなど
- 園庭にフラワーガーデンがあり、四季折々の花や虫たちが子ども達の心をくすぐります。
- トーマスの園バスは子どもたちに人気です。
- 自然との調和を考え、園舎の中は木のぬくもりが感じら れる造りになっており、照明も温かみがあります。
事業主
学校法人松本学園
施設名称
よいこのくに幼稚園
施設区分
幼稚園(子ども子育て支援新制度 施設給付型)
設立
昭和30 年9月 8日
所在地
〒068-0009 北海道岩見沢市9 条東1-12
電話番号
0126-22-1905
昭和29 年11月 3日
私塾よいこのくに科学教室幼児科設置
昭和30 年 9月 8日
よいこのくに幼稚園設置認可
平成 7 年 4 月21 日
預かり保育「みどりんこ」開設
平成 8 年10 月26 日
アスレチック設置
平成10 年 8 月21 日
新園舎落成
平成10 年12 月 3 日
収容定員270 名認可
平成11 年 4 月 1 日
よいこのくに農園設置
平成15 年 5 月28 日
親子広場開設
平成15 年 9 月 9 日
2 歳児プレ幼稚園開設
平成16 年 4 月13 日
満3歳児保育(4年未満) 認可
平成16 年 5 月 8 日
通園バストーマス号運行開始
平成18 年 6 月16 日
通園バスパーシー号運行開始
平成24 年10 月 4 日
宮の森スポーツ俱楽部体育教室開始
平成29 年 4 月10 日
小学校就学準備カリキュラム開始
平成30 年 8 月21 日
英会話教室開始
平成31 年 4 月23 日
完全給食開始
令和元年 7 月 9 日
コンサドーレ札幌サッカー教室開始
令和 2 年 4 月 1 日
緊急連絡・お知らせ配信アプリ導入
令和 2 年 5 月 7 日
全館清掃業務委託開始
令和 2 年 6 月29 日
教室冷房(エアコン)設置
令和 3 年 9 月 1 日
全館LAN 環境整備
令和 3 年 9 月27 日
玄関オートロック設置